中国のミドルクラス、逃してはならない大きな好機-HSBCクイン氏
「私は中国そして中国の顧客、関係者と定期的に対話を行ってきた」
クインCEOがブルームバーグ「フロントロウ」で語る
英銀HSBCホールディングスのノエル・クイン最高経営責任者(CEO)は中国の中間所得者層(ミドルクラス)に賭けている。習近平国家主席が富裕層に対する締め付けを続ける中でも、逃すわけにはいかない好機だとしている。
クイン氏はブルームバーグ「フロントロウ」との1日のインタビューで、「中国の富については超富裕層だけのものと考えてはならない。全ての人にとっての富だ」と述べた。

ノエル・クイン氏(9月1日、ロンドン本店で)
クイン氏は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まってから中国を訪れることができておらず、再訪を強く望んでいる。英バーミンガム育ちの同氏は商業バンカーとして香港で数年間を過ごしたこともある。HSBCの業績改善を図る同氏にとっては、中国を再び事業の中心に据えることが鍵を握る。香港上海銀行として創業したHSBCは156年の歴史を持つ。
「是非とも中国に行きたい」が、英国から中国への出張は「現時点では不可能だ」と話した上で、「私は中国そして中国の顧客、関係者と定期的に対話を行ってきた」と説明した。
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HSBC CEO Sees Opportunities Beyond China's Crackdown on Profits
「フロントロウ」で語るクイン氏
HSBCは直近のアジア事業強化策に基づき、中国のウェルスサービスに多額の資金を投じている。クイン氏によると、今後3、4年で3000人を増員する計画の一環として、ウェルスマネージャー600人を採用。中国全土で都市化が進み消費が増えるにつれ、新たに豊かになった人々はどう資金を運用するか考え始めており、助言を担当するウェルスマネジャーはこうした「巨大な機会」を活用することになると述べた。
ただ中国はテクノロジー業界の資産家を狙い撃ちし、所得の規制や再分配といった措置で「共同富裕」の取り組みを進めている。こうした締め付けで中国株は売られ、国内の超富裕層は競うように慈善活動を行うようになっている。
中国「ミスター所得分配」が語る共同富裕-税制の直間比率見直しを
HSBCは依然として欧州最大の銀行だが、今年1-6月(上期)の税引き前利益の3分の2近くをアジアで稼いだ。何人もの上級幹部をロンドンからアジアに異動させているが、クイン氏は同行本店をロンドンから移すことはなく、自身もロンドンを拠点とし続けると強調。「香港に住んだこともあり、香港を愛しているが、ロンドンにとどまる」と語った。

「フロントロウ」でのインタビュー
原題:HSBC’s CEO Has His Eye on China Wealth Beyond Xi’s Crackdo
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