パンデミックでロンドンの二極化進行、富裕層住宅のすぐ隣に貧困地区
100万ポンド(約1億5000万円)の値がつく高級住宅が立ち並び、緑豊かなロンドンのプリムローズ・ヒル。そこから15分も歩けば、自治会が困窮する住民に無料で食料を配っている。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は英国の住民を二極化へと追いやり、不動産で資産が膨らむ市民のすぐそばに、食料確保もままならない人々が住む事例が増えている。

ロンドン・カムデン区の繁華街
Photographer: Hollie Adams/Bloomberg
ロンドン中心部の北側に位置するカムデン区は、その格好の事例だ。大規模なストリートマーケットで知られる同区は、住宅の平均価値が昨年に10%上昇して110万ポンドに達したことをアカデータの数字は示す。一方で同地区に住む成人の16%は、少なくとも月に一度は食料を買うのに苦労している。
昨年にパンデミックが始まって以来、同区でフードバンク事業を運営する自治会幹部のシャロン・バー氏は、「ロンドンには二つの世界がある」と話す。「高額住宅のすぐ近くに、収入のない人々が住む。富裕層と貧困層、持てる者と持たざる者との差は極めて大きい」と語った。
Where High Costs of Living and Food Poverty Overlap
House prices in Bromley jumped 10% in a year, where a survey estimates more than 10% of households have experienced hunger
Note: Household experiencing hunger is defined as any one person being hungry but not eating because they couldn't afford or get access to food over the past month. House-price change between June 2020 and June 2021.
シェフィールド大学の研究と住宅価格指数の数値は、パンデミックによる経済的影響が富の格差をいかに増幅させたかを示す。ジョンソン首相とイングランド銀行(英中央銀行)の頭痛はひどくなるばかりだ。
ロンドンは以前から、極端な都市だった。平均住宅価格は50万ポンドを超えている一方で、子供の3分の1余りは国の貧困線を下回る生活を強いられる。感染を抑えるためのロックダウン(都市封鎖)で広いスペースとアウトドアにアクセスできる生活が求められ、郊外やさらに遠い地域にも価格上昇が及んでいる。

ロンドンのフードバンクで寄付された品物を分類するバー氏(8月19日)
Photographer: Hollie Adams/Bloomberg
原題:
London House Prices Surge in Places Where More People Go Hungry(抜粋)
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