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2021年8月31日火曜日

揺れる「かんきつ王国」、輸出に活路 ニーズに合わせた品種提案

 

揺れる「かんきつ王国」、輸出に活路 ニーズに合わせた品種提案

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愛フード機構、JAなど奮闘

2021年8月30日(月)(愛媛新聞)

「ブランド品」の愛媛産(左)とペルー産のミカン。値段は大きく違う=8月、松山市内

「ブランド品」の愛媛産(左)とペルー産のミカン。値段は大きく違う=8月、松山市内

 8月上旬、松山市内のスーパー。愛媛産ハウスミカン5個入り(税抜き698円)の横に、2018年に輸入が解禁されたペルー産温州ミカンが並ぶ。8個入り398円で県産の半額以下。県産品を国内外に売り込む県ブランド戦略課の職員は初めて見たとき衝撃を受けた。「安すぎる」。思わず購入し、また驚く。「味もいける…」。

 県産温州ミカン1キロ当たりの価格は、京浜市場で2020年299円(全国平均274円)▽19年282円(269円)▽18年298円(286円)―といわば「ブランド品」として、他県産よりも高値で取引されてきた。しかし日本の人口は減少の一途、安価な外国産も市場に出回り始めた。10年、20年先もこの水準が続く保証はない。県産農林水産物の販路拡大に取り組む「えひめ愛フード推進機構」の事務局を務める同課は、「数十年先のかんきつ王国を守るため、道をつくっておかないといけない」と強調する。対策の一つとして見据えるのが、海外の市場だ。

 愛フードは09年度から輸出商社と生産者の調整役を担うなど、かんきつ輸出を後押ししてきた。関与した輸出量は初年度は台湾と香港で計5・8トンだったが、徐々に増加。18年度には九つの国・地域で45・3トン、19年度には83・9トンと2年連続で過去最高を更新。新型コロナウイルスの感染拡大で、海外での営業活動ができなかった20年度も83・5トンを維持した。

 20年度の内訳は香港54・9トン▽マレーシア17・0トン▽台湾7・1トン▽シンガポール2・0トン―など。春節にかんきつを贈る習慣がある中華圏では、紅まどんなや甘平、等級の高い温州ミカンなど高級かんきつが富裕層を中心に好まれているという。高級かんきつでなくとも全般的に日本より高値で流通。香港は「需要が旺盛」(愛フード)で18年度の24・0トンから2倍以上に増加。現在は大半をアジアが占める輸出先も、欧州などさらに拡大する方針だ。

 県の馬越史朗農林水産部長は「昭和の時代から、温州ミカン一本だけでなく、品種を増やしてきた。紅まどんなができたのも15年ほど前。長い歴史の中で、その時々の課題に対応した結果、高級な中晩かんを含めた多品種を通年供給できる今の体制を作り上げた」と説明。「輸出に限らず、今後も10年、20年以上先を見据えていかなくてはならない」と力を込めた。

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