映画『国宝』について解説します。
📽️ 映画『国宝』解説
映画『国宝』は、芥川賞作家である吉田修一さんの同名小説を原作とし、『悪人』や『怒り』で知られる李相日(リ・サンイル)監督がメガホンを取った人間ドラマです。
🎭 あらすじ
物語は1960年代半ばから半世紀にわたる時を描き出します。
主人公:立花喜久雄(たちばな きくお)
任侠の一門に生まれた喜久雄は、抗争で父を亡くした後、上方歌舞伎の名門・花井半
二郎(渡辺謙)に引き取られ、歌舞伎の世界に足を踏み入れます。
ライバル:大垣俊介(おおがき しゅんすけ)
一方、半二郎の実の息子である俊介(横浜流星)は、名門の御曹司として歌舞伎役者]
になることを運命づけられています。
芸道と宿命
生い立ちも才能も異なる喜久雄と俊介は、兄弟のように育ちながらも、親友として、
そしてライバルとして互いに切磋琢磨し、芸の道を究めていきます。
任侠の「血」を持つ喜久雄が、歌舞伎という「血」と「世襲」の重い世界で、芸に人
生のすべてを捧げ、「国宝」と呼ばれる役者へと上り詰めていく、その激動の一代記
が壮大なスケールで描かれます。
👤 主なキャスト
その他、寺島しのぶさん、森七菜さん、三浦貴大さん、永瀬正敏さん、田中泯さんなど、豪華な俳優
陣が出演しています。
✨ 見どころ
「血」と「芸」の対立:任侠の血を持つ喜久雄と、名門の血を引く俊介という対照的な二人
を通じて、歌舞伎という伝統芸能の世界における**「血筋」の宿命と、それを乗り越えよう
とする「芸」への情熱**が深く描かれます。
圧巻の演技:吉沢亮さんと横浜流星さんをはじめとする俳優陣が、歌舞伎の舞台裏や壮絶な
人生を迫真の演技で表現しており、特に歌舞伎のシーンは細部までこだわり抜かれていて見
応えがあります。
壮大な叙事詩:半世紀にわたる時の流れと、その中で登場人物たちが抱える迷いや葛藤、愛
憎が、まるで任侠映画のような**「掟の世界」**の情念を伴って展開される、力作です。
この映画は、単なる芸道の物語に留まらず、名誉、忠誠、誇り、そして贖罪といった、人間の深い
情念を描き出した作品として高く評価されています。
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